最近、1歳になったばかりの娘が手押し車にハマって楽しそうに使っているのですが、壁際まで行くとそこで止まって不満そうな顔をしてコチラを見ています。
今使っている手押し車は構造上【前進】しかできないので、引いたり曲がったりという操作ができません。
なので毎回「んっ!(直して!)」と呼ばれてしまいます。
他にも重すぎたり、収納するのに不便だったり、持ち運びしにくいなど感じる事があったので、これらを踏まえてお手軽に作れる手押し車を作ってみました。
あくまで「遊び道具」としての手押し車で「歩行補助」アイテムとしては想定していませんのでご理解ください。
木製手押し車の材料と作り方
手押し車の材料

- キャスター付きすのこ(S)
- 木材40×30×900(mm)
- ネジ(50mm)×4本
材料はこの3つです、ホームセンターコーナンで買い揃えました。
キャスター付きすのこはS・M・Lの3種類のサイズ展開になっています。
- 価格:525円
- サイズ:幅280×奥行280×高さ78mm(キャスター含む)
- 耐荷重:約10kg

のこぎりやドライバーなどの工具を持ってない方は、大きめのホームセンターなどの作業スペースを利用しましょう。長さを指定すると店員さんがカットしてくれるサービスもあり便利です。
手押し車の作り方


持ち手の高さを床から40センチの位置に設定したいので、木材(高さ分)を32cm×2本
持ち手部分の幅13cmを1本をカットします。
細い木材にネジを使うと割れたり、斜めに入ったりすることがあります。
不安な場合はキリかドリルでネジを使用する場所に1センチくらいの穴を開けておきます。


持ち手部分を左右から挟む形でネジで止めます。
次はキャスターの底側からネジ止めします。


あとは子供が触ったり、ぶつかっても大丈夫なように角を削っていきます。


市販の木製手押し車と比べての特徴
ウチでは手押し車をレンタルサービスを利用して使用しています。
レンタルしたのは【おさんぽpipi】という木製手押し車です。その手押し車と比較してみました。
知育玩具のレンタルサービスではリクエストに対応してくれるところもあります、まずはレンタルして試してみたいという方にはオススメです。当ブログでもレンタルサービスを紹介していますのでそちらを御覧ください。
コンパクトで軽い
重さを比較してみると既製品は2.2 kg 、手作りしたものは0.7kgとかなり軽量になりました。
大きさは市販のものよりもコンパクトなので、移動や収納にも便利です。
大きさは一回りくらいコンパクトなので収納や持ち運びにも便利です。
機動性抜群
木製のタイヤは前後にしか進まないので、方向転換しようとするにはある程度の力が必要になります。
おさんぽpipiのように前進するとカタカタとキャラクターが動くタイプの物は後ろに進みにくい構造になっています。
手作りしたものはキャスターなので前後左右に動き回旋できるので機動性が良いです。
ただ機動性が良すぎると体重をかけて前のめりに転倒する危険があります。
手押し車に慣れてから使用するか、前方に何かを載せて重たくしてから使用したほうが良いです。
前に押すだけの動作に比べて、左右に旋回するためには腕の力や腹筋や腹斜筋を使って体をコントロールする必要があります。
キャスター手押し車で違った刺激を与えてあげることで脳も身体もより発達します。
キャスターなので静か
カタカタ音がなるタイプの手押し車や、重たい手押し車はアパートや防音がしっかりされていないマンションなどでは敬遠されがちです。購入する際には居住環境も考慮しましょう。
木製タイヤに比べてキャスターは軽く静かなのが特徴です。
汎用性が高い


シンプルな構造でお手軽に作れる手押し車ですが、遊び方の汎用性が高いのが特徴です。
ダイソーの組み立て式のアルティメットコンテナなどを取り付けるとオモチャなどを入れておくこともできます。このコンテナは折り畳んだり、重ねることができるので収納スペースとしても活用できます。
【遊び道具】としての手押し車という考え方
この記事では手押し車を「歩く練習をするための器具」としては捉えていません。
よちよち歩きを始めたくらいの手押し車の応用編として使用するオモチャとして考えています。
周りのお子さんと比較して「うちの子はまだ歩かないけれど発達が遅いのかな?」と不安になって歩行器や手押し車を購入しようか検討されているのであれば、急ぐ必要はありません。
本人の能力が育てば、やりたいと思い自然にできるようになるものです、大人の都合で歩かせる必要はありません。
手押し車は赤ちゃんに良くない?
歩くまでが早い子に比べて遅い子は運動神経や動体視力が発達しやすいなどのメリットがあります。
逆にハイハイが十分に行われていない状況で歩かせるステップに移行すると、筋肉や関節が成長していないので事故や怪我、発達に遅れが出ることが考えられます。
なので使用自体が問題なのではなく、使用開始するタイミングや頻度が重要ということです。
どのくらいから使用するかといえば、つたい歩きができるようになった頃から使えます。
バランス感覚が悪い頃なので、重量があり動きが遅いものを使用するか、重りをつけて滑って転倒しないように気をつけてあげてください。
それ以降は空間認識能力を鍛えるおもちゃとして室内を動かしてみたり、ぬいぐるみなどを運ぶ道具として遊んでくれます。
運動能力を鍛える


使用している娘を観察していると、何かにぶつかりそうになる時に減速して止まります。
対象物との距離感を上手に認識していて、
ハイハイとは違った目線の高さで距離を認識しているので空間認識能力の向上にも役立っていると思われます。
それ以外にも歩く作業と、道具を操作するという2つの作業を行う事で脳の運動野の発達にも役立ちます。
また前に押すだけの動作に比べて、左右に旋回するためには腕の力や腹筋や腹斜筋を使って体をコントロールする必要があります。
ハイハイをすることで運動神経を鍛えることができますが、それ以外にも様々な刺激を与えてあげることで、脳の発達にも繋がりますので、歩行を目標としない手押し車の遊び方を取り入れて頂ければと思います。
わざわざ買うかどうか迷うという方は、本記事で紹介した手作り手押し車をぜひ検討してみてください。


この記事が皆さんの子育てに少しでも役にたちますように。
よちよ知育パパ